「ナチュラルな結婚式にしたい」と思っても、選曲まで素朴に寄せすぎると、思い描いていた大人っぽさや洗練が少し足りなく感じることがあります。

今回のテーマは、大人のナチュラルウェディング。過去に公開したMSCWの選曲例をもとに、会場・衣装・装花の印象をどう音楽へつなぐかをご紹介します。

まず、ナチュラルの「どんな感じか」を具体的に

原記事で挙げていたキーワードは、草原のような開放感、自然光、かわいすぎない落ち着き、アート感、程よいカジュアルさ、そして上品さでした。

ウェディングドレスは繊細な刺繍があるスタイリッシュなソフトマーメイド。装花にはくすみ系のピンクやパープルを使い、大人かわいい雰囲気を意識したものでした。

ナチュラルというひとつの言葉でも、森の奥の静けさ、芝生の開放感、都市のホテルにある自然光では、似合う音楽が異なります。

迎賓は、目立ちすぎない透明感から

ゲストが会場に入る最初の時間は、空間の印象を決める大切なシーン。会話の邪魔をせず、自然光や花材の軽さを引き立てる音の密度を考えます。

穏やかなアコースティックだけに限定する必要はありません。現代的なジャズや、柔らかなエレクトロニックの質感も、構成によっては自然体の空間に溶け込みます。

入場は、ドレスのシルエットと動きに合わせて

ドレスの繊細さを見せたいなら、強いサビで圧倒するより、足取りが美しく見えるリズムを考える方法もあります。入場の歩幅、扉からメインテーブルまでの距離、ゲストとの距離感を想像して選びます。

歓談と再入場で、印象に変化をつける

歓談はずっと同じジャンルにする必要はありません。全体の温度感を保ちながら、自然な抑揚をつくることがポイントです。

再入場では、衣装の変化や照明に合わせて少し音の深みを増やすなど、前半との差を演出できます。新しい曲を目立たせることより、「場面の印象が変わった」と自然に感じてもらえることを目指します。

曲のリストよりも、選曲の判断基準を持つ

曲名を先に埋めていくより、会場の写真や装花のムードボード、ドレスのイメージを並べて、どう感じるかを話してみてください。

MSCWでは、その印象をもとに、ふたりだけの一日のサウンドトラックを設計しています。

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関連記事:カラフル&エモーショナルな選曲例

当時ご紹介したシーン別BGM

以下は公開当時の選曲例です。現在の配信状況や会場での利用可否は個別にご確認ください。

迎賓:

Hello – Hollow Coves

草原のようなナチュラルさと、優しい男性ボーカルの雰囲気、くすみ系の会場コーディネートにも合います。
パーティが始まる前の、期待感を醸成させるようなBGMです。

入場:

Better – Regina Spektor

フワッとしていて、凛とした美しいご入場スタイルに合うBGMです。
素材感にもこだわった大人っぽいシルエットのウェディングドレスに合います。

乾杯:

SOCIETY – Valley

ご発声者のキャラクター:明るく元気だがまじめタイプ
乾杯後の希望イメージ:和やかで自然な雰囲気に

ケーキ入刀〜ファーストバイト:

Frankenstein – Claire Rosinkranz

ケーキのデザイン:シンプルで高級感さのある大人なデザイン
スタイル:大スプーンを使用しない、自然体なシーン
ウェディングケーキのデザインの雰囲気を表現しながらも、女性らしい雰囲気のシーンに

新婦 お色直し退席:

Lazy Day – Yael Naim

登場人物キャラクター:元気なお母さま ちょけることは多々
シーンの意図:しんみりではなく、笑顔のある明るいシーン 元気に笑う感じ
シーンを通して伝えたいメッセージ:「ありがとう」を伝えたい(表現したい)
ゲストに感じてもらいたいこと:「仲が良いな〜」を感じてもらいたい

新郎 お色直し退席:

How Gorgeous You Are – Dominik Gerda

登場人物キャラクター:賑やかなご兄弟と元気な甥子さま
シーンの意図:笑顔のある明るいシーン(優しく微笑むようなシーン)
シーンを通して伝えたいメッセージ:おじいちゃんおばあちゃんが見て喜んで欲しい
ゲストに感じてもらいたいこと:ほっこり 仲の良さを感じてほしい

再入場:

Better In Color – Lizzo

スタイル:軽快さと、曲の輪郭がはっきりしている意味でのエンターテイメント感のあるご入場シーン
世界観:暖色系のビビッドなカラードレスにも合う、元気ながらも大人っぽいBGM
パーティ前半のナチュラルさから、カラードレスに見合うパーティ感を醸成する雰囲気に。

新婦手紙:

How Long Will I Love You – Ellie Goulding

スタイル:感情を込めて感動的にお読みになられるシーンに。かつ自然体で。
お手紙の内容や、涙を堪えるご新婦、支えるご新郎に注目が集まり、曲が前に出ず、主役にならないように。

贈呈:

comethru – Jeremy Zucker

世界観:自然体で明るさのあるイメージ。あたたかくて優しい雰囲気が会場に広がるように。

退場:

Marvin Gaye – Charlie Puth ft. Meghan Trainor

スタイル:明るい未来に向けて一歩踏み出すようなポジティブなイメージのご退場シーン
世界観:入場でも使用できる雰囲気のBGMで、新しい人生のスタートを表すような雰囲気に。

送賓:

It’s Yours – Eric & Happie

世界観:パーティの余韻をいつまでも感じられるような雰囲気を。

皆様の、選曲ヒントになっていただけたら幸いです。

My sound concierge for wedding

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